腸内細菌がどのようにマラリア感染病態に影響を与えているのか、その機序の解明に取組んでいることから、マラリア感染に限らず、個体レベルでの腸内細菌等の投与物質の影響・効果を評価することが可能である。具体的には、ビニールアイソレーターを用いた実験を行っていることから、無菌マウス・ノトバイオートマウスの使用および感染等を行い、免疫学的な解析・評価を行うことが可能である。
無菌マウス・ノトバイオートマウスの使用研究において、腸内細菌等の投与物質の影響・効果について個体レベルで明らかにされることにより、迅速に腸内細菌等の投与物質の実用化に進めることが期待できる。
・Taniguchi T, Md Mannoor K, Nonaka D, Toma H, Li C, Narita M, Vanisaveth V, Kano S, Takahashi M, Watanabe H. A Unique Subset of γδ T Cells Expands and Produces IL-10 in Patients with Naturally Acquired Immunity against Falciparum Malaria. Front Microbiol. 2017 Jul 19;8:1288.
・Taniguchi T, Miyauchi E, Nakamura S, Hirai M, Suzue K, Imai T, Nomura T, Handa T, Okada H, Shimokawa C, Onishi R, Olia A, Hirata J, Tomita H, Ohno H, Horii T, Hisaeda H. Plasmodium berghei ANKA causes intestinal malaria associated with dysbiosis. Sci Rep. 2015 Oct 27;5:15699.