ゲノム情報を利用した精密医療の取組みが全世界で加速しています。バイオバンク分野では沖縄県出身者のゲノム解析を行う基盤となる資源バンクの構築に取り組み、令和6年度末までに2万6千人以上の同意を得てゲノムDNA、血漿、臨床情報からなる資源バンク(沖縄バイオインフォメーションバンク: OBi)の構築を行ってきました。今後、さらなる規模拡大とともに、蓄積した試料および臨床情報の医学研究や新薬開発への利活用を推進することで、より良い未来の医療の開発への貢献を目指します。
また、沖縄県出身者の集団形成史の解明、沖縄県出身者の標準ゲノム配列情報整備、生活習慣病や沖縄県で高頻度に認められる希少疾患の発症に関わるゲノム情報の同定を試み、沖縄県民の健康長寿復活に向けた精密医療(最適医療)構築を目指します。
分野長

琉球大学大学院医学研究科 先進ゲノム検査医学講座 准教授