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精神疾患家系iPS細胞
大学院医学研究科 分子・細胞生理学講座
松下 正之マツシタ マサユキ
博士(医学)
専門分野・研究分野等神経科学・細胞内情報伝達・精神疾患
研究シーズの内容

~双極性障害、統合失調症家系iPS細胞~

 

統合失調症や双極性障害は思春期・青年期に発症し、生活への著しい影響と、長期にわたる社会的障害、高い自殺率などから社会的に重要な疾患です。しかしながら、統合失調症などの精神疾患の分子病態や診断法、根本的な治療法は確立されていません。私たちは、人類遺伝学的に特徴を持つ沖縄県で双極性障害や統合失調症を多発する疾患家系からiPS細胞を樹立し、特定の神経細胞へ分化誘導し、細胞レベルでの分子病態と家系のゲノム解析から得られる遺伝情報を合わせて解析することにより、疾患病態の本質を明らかにすることを目的として研究を展開しています。これらの家系から樹立した精神疾患iPS細胞は化合物のスクリーニングなどの治療薬開発の貴重なシーズになると考えています。

実用化イメージ

図)精神疾患研究

関連する特許や論文等

Generation of four iPSC lines from a family harboring a 1p36-35 haplotype linked with bipolar disorder and recurrent depressive disorder: Three-generation patients and a healthy sibling. Takamatsu G, Manome Y, Lee JS, Toyama K, Hayakawa T, Hara-Miyauchi C, Hasegawa-Ogawa M, Katagiri C, Kondo T, Okano HJ, Matsushita M. Stem Cell Res. 64:102915. doi: 10.1016/j.scr.2022.102915. 2022.

Haplotype phasing of a bipolar disorder pedigree revealed rare multiple mutations of SPOCD1 gene in the 1p36-35 susceptibility locus. Takamatsu G, Yanagi K, Koganebuchi K, Yoshida F, Lee JS, Toyama K, Hattori K, Katagiri C, Kondo T, Kunugi H, Kimura R, Kaname T, Matsushita M.
J Affect Disord. 2022 Aug 1;310:96-105. doi: 10.1016/j.jad.2022.04.150. 2022.

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