ゲノム情報を利用した精密医療の取組みが全世界で加速しています。沖縄県出身者は他の地域とは明確に異なる特有のゲノム情報を有するとされていますが、これまでその詳細は明らかにされていませんでした。バイオバンク分野では沖縄県出身者のゲノム解析を行う基盤となる資源バンクの構築に取り組み、令和4年度末までに2万3千人以上の同意を得てゲノムDNA、血漿、臨床情報からなる資源バンク(沖縄バイオインフォメーションバンク)の構築を行ってきました。
今後、さらなる規模拡大を図るとともに、沖縄県出身者の集団形成史の解明、沖縄県出身者の標準ゲノム配列情報整備および生活習慣病や沖縄県で高頻度に認められる希少疾患の発症に関わるゲノム情報の同定を試み、精密医療(最適医療)を構築することにより沖縄県民の健康長寿復活に貢献することを目指します。