事業の取組内容
【背景・必要性】
琉球大学は建学の精神として東アジア,東南アジア,環太平洋地域に開かれた智の拠点を目指すことが謳われており,従来,当該地域からの留学生も数多く受け入れており,国際性豊かで自由闊達な研究風土が培われている。
また琉球大学医学部及び病院は,亜熱帯気候に属する唯一の医学研究機関として,感染症や遺伝学分野における特徴的研究や,健康長寿復興を目指した研究などを中核として,研究者層の充実と研究の活性化を図ってきた。
このたび,国,沖縄県,宜野湾市による「沖縄健康医療拠点(以下「拠点」という。)」の形成に,本学医学部及び病院が参画することとなった。
拠点の形成は,日本再興戦略に基づき,日本の革新的医療技術の更なる発展につながる好循環の形成を目的としていることから,先進的研究や専門的人材の育成について,より一層注力する必要がある。
本拠点において,本学医学部及び病院の特徴を生かし,世界的に競争力を持つ研究の核となる「創薬」,「感染症」,「疾患ゲノム」,「再生・移植医療」,「ゲノム疫学」の5分野の研究について,これまで蓄積された成果を基盤として,さらなる発展を目指す。
そのため,本学医学部及び病院に産学官連携の核となり,医療産業集積の先導役を担う「先端医学研究センター」を設置する。
同センターにおいては,製薬業界のニーズとアカデミアのシーズの合致した各分野でコンソーシアムを組み,沖縄の特徴を生かし,世界的にみて独創的な先端的研究を推進する。
その研究を支えるため,専門的知識・技術を備えた人材を配置し,基礎/臨床の垣根を越えた研究支援体制を構築し,企業や国内外の研究機関と連携し,拠点を更に発展させるための核となるセンターとする。